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[ 緑のトンネル]

小高い丘にあるイタリア中部の小さな町。
丘の頂には教会があり、その周囲に公園があった。
公園への入り口はこのような樹木のトンネルになっている。

19世紀末、中国へ伝道に来たヨーロッパの若い神父が、
樹木一つない風景のすさみように驚いたという。
かれは、人の心を救うものは樹木であると思っていた。
「説教をするよりも人は自然の力によって救われる」と。

そこで自然の荒廃した地でキリストの教えを説くことより、
宣教師は、まず木を植えた。
ひたすら木を植え続け、20年の歳月が過ぎた。
やがて幼木が生長し、さあこれから伝道にとりかかろうとした
やさき、内乱が起き宣教師は軍閥によって追われ、
中国を去ったという。

それから10年後、再び宣教師は中国を訪ねることになるが
彼の植えた木は、住民によってすべてが伐採されてしまって
いた。

日本の神社や寺の参道が樹木に覆われている風景と
重なるように、教会にいたるこの公園の樹木のトンネルが
東西の文化や宗教の隔たりをこえて、人の心をやすらかに
するのもとは何かを教えているような気がした。


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