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老眼の特効療法
4 夜の闇を感じさせない現代生活も目に悪い
4 目の機能が作用しないため老眼の進行が早い
4 老眼鏡に頼るな

目の運動不足が原因で30代の老眼が急増!?

夜の闇を感じさせない現代生活も目に悪い

目の運動不足が原因で焦点合わせの筋肉が衰え、30代でも老眼になる人が最近急増しています。

最近の日本人は、パソコンや携帯電話、小型ゲーム機などの画面を凝視している時間が増え、視線をあちこち移すことが少なくなってきました。また、遠方を見る機会も、日常生活においてあまり多くないでしょう。

そして、現代生活は夜の闇を感じさせません。夜、家の中にいると、電気がコウコウとついて昼間のように明るいでしょう。外に出ても、街頭や建物、車の光などで、闇を感じることなく難なく行動できます。つまり、夜でも昼間のように生活できるため、暗いところで目をこらして物を見る機会が少なくなってきました。

このように、目の機能を十分に使っていないと、大変なことが起こります。

実は、体を動かさないでいると運動不足になって体が衰えていくのと同じように、目の機能を十分使っていないと、目の運動不足が起こり、目が衰えてしまうのです。特に、目の焦点合わせに働く虹彩筋や毛様体筋といった目の筋肉が衰えます。

目の機能が作用しないため老眼の進行が早い

ここで、目の構造について、簡単に説明しておきましょう。
まず、目の前面には厚さが約1ミリ程度の角膜があります。そして、その内側に弾力に富んだ水晶体があります。カメラにたとえると、水晶体がレンズで、角膜はレンズを保護するフィルターの働きをしています。さらに、角膜と水晶体の間には、光の量を調節する瞳孔があります。

基本的には、目の構造で大切なのは以上述べたものですが、これらがしっかりと働くように微調整をしているのが、虹彩と毛様体です。虹彩は瞳孔、毛様体は水晶体の動きを調整しているのは、虹彩と毛様体の(筋肉虹彩と毛様)虹彩体と毛様体筋のくわしい働きについては、次の記事で述べますが、これらの目の機能がしっかりと作用していれば、近くの文字でも、遠くの景色でもはっきりした映像で見ることができます。

ところが、最初に述べたように目の機能が十分に使われていないと、目が衰えていきます。そして、目の焦点がどんどん合いにくくなって、老眼の進行が早くなってしまうのです。これまで、老眼は40歳を過ぎたころから始まるといわれていましたが、目の機能を十分使っていないことから、今や30代でも老眼の起こる人がいます。

また、それだけではありません。今は若い人だけでなく、中高年の人も目の機能を十分に使っていません。そのため、老眼がものすごいスピードで悪化していく人が増えています。実際に、40代50代でも老眼鏡が手放せず、しかも1年に何回も老眼鏡を作り直しているといった人が少なくありません。

老眼鏡に頼るな

ところで、老眼を感じると、すぐに老眼鏡を作ってしまう人がおおぜいいます。老眼鏡をかければ、新聞や雑誌の細かい文字が支障なく読めるようになるし、そのおかげで目が疲れにくくなるからです。

とはいえ、これはあまりおすすめしません。老眼になりかけたころに老眼鏡を使うということは、足腰の衰えを感じはじめた人が、疲れるからといって歩かなくなり、どんどんと足腰が衰えていくのと同じです。老眼鏡に頼ってしまうと、一時的には快適ですが、長い目で見れば目の衰えを加速し、老眼の悪化を早めてしまいます。

したがって、老眼を感じたからといって老眼鏡をすぐに買い求めたり、老眼鏡に頼って長時間使いつづけたりはしないでください。

これまでは、老眼は誰にでも起こるため、防いだり改善させたりするのは不可能だといわれてきました。ところが、焦点を合わせるのに働く目の筋肉を強めれば、老眼を防いだり、進行を遅らせたり、あるいは改善させたりすることができるのです。

では、どのようにすれば老眼を撃退できるのでしょうか。老眼を撃退するいい方法は、これ以降の記事で述べます。

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※引用 阿部聡コラム「今や30代から増える老眼は目の運動不足が原因。医師が推す特効療法は(新)眼筋ストレッチ」わかさ 2006年6月号 (c)株式会社わかさ出版


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