"母は強し"は医学的にも本当。
男性には"育てる"つもりで接する。
コンピュータは、入力して、計算し、出力しますね。脳も同じ。五感によって入力し、頭で計算し、それを行動という形で出力します。ストレスに強い脳をつくるにはまず、入力に当たる五感をバランスよく使うこと。現代人は視覚と聴覚に比べ、触覚、嗅覚、味覚を使わない傾向にあるため、下のような方法で意識的に刺激してみるといいでしょう。
また、人間の脳は、出力を変えれば入力まで変わる。この特徴を利用して、行動からアプローチする方法もある。例えば、いつも右足からお風呂に入っているなら左足に変えてみる。このように、ワンパターンになっている行動を少し変えるだけで、脳には新しいネットワークが作られ、違った視点でものを考えられるようになる。
最近は、女性らしさを押し殺して働く女性が多いように感じます。しかし、女性としての性差を大切にしたほうが、心は丈夫になるんですよ。職場の男性に対しては、戦おうとせずに、育てるつもりで接してあげてください。あふれ出る感情は無理に我慢せずに、そのまま吐き出せばいいのです。
女性の脳には、妊娠、出産、育児を経験したときだけ得られる満足感がプログラミングされていて、これがストレスに強い脳をつくっているという。
子供がいない人は、恋人でも家族でも神様でもいい、子供に代わる誰かに"見返りを求めない愛情"を持つことで、母のようなストレス耐性が身についていきます。
Point
『脳を操作してストレスに強くなるテクニック』
インプット、アウトプットを刺激する。
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入力情報のバランスを整える。 |
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・五感の中でも、特に味覚と触覚を刺激する機会を増やす。
(例:子供の頃に食べた料理を食べる、肌触りのいいクッションやペットに触れるなど) |
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出力情報に変化をつける。 |
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・習慣となっている行動を変えてみる。
(例:違う道順で通勤する、朝の身支度の順番を変えるなど) |
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脳に心地よい刺激を与える。 |
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・「所作」や「形(かた)」のあるものに親しむ。
(例:華道、茶道、武道、能、狂言、落語など) |
※引用 ディア 2007年12月号掲載記事 (c)株式会社エスクァイア マガジン ジャパン
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