ホームページ エゴグラム なんでもQ&A 気になる症状と悩み ご利用にあたって
ホームページ フェアリー 原因から治療する 命にかかわる病気 老眼の特効薬
ヌメロロジー 子供のこころと体 医療エッセイ プロフィール




わたしの父が3/28にくも膜下出血で倒れました。
症状のレベルは5段階中2〜3の間といわれ、出血の翌日に動脈瘤クリッピング術を行い、その後の血管れん縮期も無事に何事も無く経過しましたが、4月下旬頃から水頭症の疑いのある症状がでてきて脳室が大きくなったため、5/17に骨を入れる手術とともにV-Pシャント術を行いました。

ただ、その後の経過が思わしくなく、主治医の先生の話では、
「脳側・腹腔側(グラナダ下)ともに適切な場所にチューブが入っているが、脳室の大きさが変わらないところを見ると、腹腔側のチューブの先が術後になってから腸壁か何かにあたっていると思われる。もう少し様子を見てから、再度お腹を開いてチューブを入れなおすべきだろう」
とのことでした。

手術をした後に、体勢を変えたりして腸が動いた拍子に、チューブの先が当たるようになってしまう、ということはあるのでしょうか?
また、そのような状態になっているとしたらチューブを入れなおす手術をできるだけ早くすべきだと思うのですが、どうなのでしょう?

来週中に別の病院でセカンドオピニオンを取るつもりですが、インターネットを見ているうちに、先生のホームページに出会えたので、メールしてみました。
よろしければご教示ください。宜しくお願い致します。

長い間の看病は大変なことです。本当にお疲れだと思います。
くも膜下出血の話は以前にもいろいろとお話しましたので、そちらをご覧ください。今回は、シャントについてお話します。

シャントはシリコンなどでできています。そのためさまざまなトラブルを引き起こします。下手をすると、本来のくも膜下出血のクリッピング術よりもある意味難しい手術ともいえます。
シャントの先端がおなかの中で、体網というものに絡まれて流れなくなったり、先端部にのう胞を作ってしまったりすることは良く見られるトラブルです。
あるいは、手術直後は大丈夫でも、数年たって感染を起こしてうまく流れなくなるなど、数え上げたらきりがありません。僕自身もかなりな数のトラブルを経験しましたが、はっきり言ってそれ以上のトラブルがないかと言われたら、いいえきっと何か足元をすくうような何かがあるといわざるを得ません。

お父様の場合はどういう状況かは分かりませんが、ともかく頑張ってうまく行くまでやるしかないのです。
先端を変えたり切ったり、あるいは全体を入れ替えたり、さまざまなことをやってみる必要があると思います。
いずれにせよ、体の中に人工のものをいれるということは、大変なことなのです。
手術手技としては簡単でも良い結果を出すためにはかなり難しいものなのです。
良い返事にならなくて申し訳ありません。
根気よく頑張ってください。どうぞ、ご家族の方はご自愛ください。




[an error occurred while processing this directive]