長い間の看病は大変なことです。本当にお疲れだと思います。
くも膜下出血の話は以前にもいろいろとお話しましたので、そちらをご覧ください。今回は、シャントについてお話します。
シャントはシリコンなどでできています。そのためさまざまなトラブルを引き起こします。下手をすると、本来のくも膜下出血のクリッピング術よりもある意味難しい手術ともいえます。
シャントの先端がおなかの中で、体網というものに絡まれて流れなくなったり、先端部にのう胞を作ってしまったりすることは良く見られるトラブルです。
あるいは、手術直後は大丈夫でも、数年たって感染を起こしてうまく流れなくなるなど、数え上げたらきりがありません。僕自身もかなりな数のトラブルを経験しましたが、はっきり言ってそれ以上のトラブルがないかと言われたら、いいえきっと何か足元をすくうような何かがあるといわざるを得ません。
お父様の場合はどういう状況かは分かりませんが、ともかく頑張ってうまく行くまでやるしかないのです。
先端を変えたり切ったり、あるいは全体を入れ替えたり、さまざまなことをやってみる必要があると思います。
いずれにせよ、体の中に人工のものをいれるということは、大変なことなのです。
手術手技としては簡単でも良い結果を出すためにはかなり難しいものなのです。
良い返事にならなくて申し訳ありません。
根気よく頑張ってください。どうぞ、ご家族の方はご自愛ください。 |