皮膚科は専門外なのと実際に拝見しないとなんともいえません。いえませんから自分自身の経験から想像してお答えします。
多分、ご主人の手のひらの症状は「手汗庖」というものではと思います。
皮膚には汗腺というものがあります。ここから汗が出てくるのですが、その穴が詰まったり、細くなったりして汗が外に出てこないことがあります。そうすると皮膚の下に汗が溜まり、最終的に皮膚が破れて汗が外に出て行きます。その結果皮膚がぼろぼろになってしまうのです。
治療としては、まず作られた汗の流れを良くすること、つまり汚れを取り、清潔にすることが第一です。出口から出やすくすることです。
また、汗が作られにくくすることも大切です。ストレスを避け、また、高温多湿な環境を避けるべきでしょう。
とはいうものの、ご主人の仕事を考えるとそうもいきませんよね。手袋もされるみたいだし、・・・・・むずかしい。
手袋をはずす回数をふやすとか、ハンドクリームを使うとか、皮膚科から尿素軟膏みたいなものを出してもらうとか、そういった対症療法しかないかもしれません。
勿論、手を洗って清潔にすることは大切ですが、皮膚がぼろぼろのときは痛くてなかなかそうもいきません。ですから、破れる前にちゃんときれいにしてクリームを使うということでしょうか。
また、「嘗蹟膿庖症」といって、手足に無菌性の膿を持った湿疹が出る病気があります。手のひらと足の裏がかさかさになってくる病気です。自己免疫や金属アレルギーなどが原因ではといわれていますが、はっきりとしたことはわかっていません。
ステロイドなどが効果があるようです。
私見ですが、ビタミンH(ビオチン)というのが結構効果があります。
ビオチンは一般的に慢性湿疹に効果があるとされているビタミンですが、特に「嘗蹟膿庖症」の友達に勧めたところ、かなりな効果があったようです。
いずれにせよ、一度は皮膚科の先生に診ていただいたほうがいいと思います。
「回答へのお返事」
専門外の分野のお尋ねだったにもかかわらず、丁寧にご回答いただいて、たいへん感激いたしております。
皮膚科受診の結果は、”汗”のほうの診断でした。工期がせまってのストレスと、長時間の作業で手袋を脱ぐ機会が減っていたのかも知れません、ゆっくりですが良くなるように対処していきたいと思います。
先生もスタッフのみなさまもお身体大切にされ、頑張ってくださいね。 |