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ヌメロロジー 子供のこころと体 医療エッセイ プロフィール




先生。教えてください。
どうしたらよいのか、もう全く私にはわからなくなってしまったんです。

始まりは、中2か、中3だったと思います。
なんて表現したらよいのか分からないのですが、急に自分がわからなくなってしまったんです。

それまでは、友達もたくさんいるような活発で明るい子でした。
それがいつのまにか、異常に落ち着きはじめたんです。
そして、今まで友達とどのように接していたのかわからないようになってしまって。

友達にも、変わったよねと、言われ、いつの間にか私の前からいなくなりました。
感情も、おかしくなりました。
それまでは、本や、テレビで悲しい場面になると感情移入して涙をこぼしていたのに、全く、何も感じなくなりました。
感動したいのに、何も感じない。
そして、私は、人を不快にさせる発言しかできなくなりました。
わざとじゃないんです。
人が、嫌な顔をするので、気づくのです。

そんな私に、友達はどんどんいなくなりました。
高校へいっても、友達と呼べる子はひとりもできませんでした。

原因は、思春期をうまく乗り切れず、自立できてないせいだと考え(実際、私に反抗期はありませんでした)大学は、親から離れたい一心で、自宅からは通えない所を選びました。

そこでは、4年かけてやっと、数人の友達はできたように思います。

そして、社会にでました。
職場では、対人関係をうまく築けず、そして、仕事もミスの連続。
陰口をたたく声も聞こえてきます。
2年で、辞め、海外留学という名目で職場を逃げ出しました。

そして2度目の職場でも、失敗の連続。
つらかったけど、ここでやめたらもう何処行っても無理だと思い頑張りましたが、結局、2年でやめました。

今はもうなにもかもが、こわくてこわくてたまらないんです。
また失敗すると。
そして、酷い劣等感にさいなまれます。
そして最後にやってくるのは、孤独と、恐怖です。

昔は、人並みに、結婚もして、家庭もつくり、子供を育てる
平凡でも、それなりに幸せな人生をおくれるとばかり思っていました。

でも、今は、友達もなく、恋人もいない、人生が私を待ってます。
そして、仕事もろくにできない。
人の足をひっぱってばかりです。

毎日、死んでしまいたいとおもう。

でも、それも、こわくてできません。

もう、まったくどうしたらいいのかわからないんです.
自分がイヤでイヤでたまらない。

ホントに頭がわるいんです。
仕事もできなければ、人との会話もできない。
続かないんです。
気がよわく、おびえているので、人からも馬鹿にされます。
そして、仕事中はプレッシャーがかかると、極度に緊張し、頭が真っ白になることも、しょっちゅうです。
私はどうやって生きていったらいいのでしょうか?
先生。教えてください。
もう、こんな自分に疲れてしまいました。

まず・・・・生きてください。生き続けてください。
あなたは、大切な人なのですから。

辛かったでしょう、今まで。本当に大変だったね。
ようやく今あなたは壁をひとつ乗り越えたんですよ。このサイトにメールを出した、そのこと自体あなたが初めて他人にSOSを伝えることができたということです。・・・そうじゃありませんか。

すべてを抱え込んでしまう癖のあるあなたにとって、メールを出すことすら大変なこ
とだったんでしょうね。
ずっとずっといろんなことを抱え込んで、一人でしょいこんでしまって。

そして、あなたは僕のところへメールを出してきた、SOSを伝えてきた。
それは、ものすごいエネルギーを必要とすることです。
つまり、あなたにはそのエネルギーがあるということです。
あなたは決して無価値でもなければ、エネルギーのないわけでもありません。

植物は、冬の間、冷たい地中で固い殻に覆われた種の中で過ごします。やがて、春になると、殻を破り小さな芽をだします。
あなたは、今、初めてその殻を破ろうとしているのです。

あせらないでください。
必ず殻はやぶれます。
必ず小さな芽は出てきます。
種はそのことを疑わずじっと暗い土の中で待ち続けます。

そして、春の風が季節の扉をノックしたとき、種はゆっくりと背伸びをするのです。
あせって冬の間に芽を出そうとした種は、春の訪れを待たずに枯れてしまいます。
あなたの春はもうそこまでやってきています。
そして、まだ冬なのです。
あせらずに待ってください。
信じてください。
あなたが信じている限り、きまぐれな春はやってきます。
疑えば、移ろ気な春は、季節外れの名ごり雪を降らせます。

「狭き門よりはいれ」
天国への道は決して大きく開かれてはいません。繊細に人生と自分を見つめ続ける人にのみ開かれるのです。
「貧しきものは幸いなり、神はその者とともにある」
神様がいるかどうかは知りません。証明もできません。

ただ、僕は僕が弱虫で、ちっぽけな人間だということは知っています。
僕は、僕の弱さを恥じていません。弱さに気づくことで、初めて人にやさしくすることができたからです。弱さを知らない人間だけが人を傷つけることができるのです。弱さを見せ付けられるまでの僕は、本当に嫌なやつだったと思います。(今でも嫌なやつかもしれませんが)
でも、弱さを知って初めて僕は生かされていることを知りました。

多分、神様(もし、いるとすればですが)は越えられない試練は与えることはないと思います。勿論、簡単に越えられる壁ではありませんが、あなたが超える能力を持っていると神様が信じたからこそ、過酷な試練が与えられたのです。
だから、あなたはあなたの弱さに感謝してください。納得いかなくとも、感謝してください。悔しいでしょうが、感謝してください。
あなたこそ今そういった超越した存在を身近に感じられているのですから。

すべての人は、幸せになるようにプログラミングされているんだと思います。そして、多くの人が自分の幸せの枠を決めてしまっています。ですから、そこから外れたものはすべて不幸せとなってしまうのです。
いいですか、今あなたは健康でしょう?今少なくとも、癌にはなっていないでしょう。あと3ヶ月の命と宣告されていないでしょう?
あなたは、幸せなんです。そして、あなたの枠の中から幸せを見ているんです。
どうか、一歩外から見てください。
いかに人生が幸せに包まれているか・・・・

僕は僕の神様にお祈りしておきますね。
少なくともあなたのために祈っている人間がこの世の中に一人入るということです。
その事実だけは受け止めてください。

お大事に

 




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