くも膜のう胞ですね。本当に多くのご質問がこの病気に関してはやってきます。
別の方の返事にも書きましたが、ともかく医者もこの病気がどういう風になるかとはっきりとしたことがいえないからです。つまり、説明を聞けば聞くほど不安になるのです。
で、件の出血のことですが、くも膜のう胞がある以上はない方に比べると・・・・ほら、少し不安になってくるでしょう・・・やはり、出血の可能性は出てきます。しかし、少し安心していただきたいのは、その出血はあまり大事に到らないことが多いということです。のう胞の中に出血するためにさほど大きな問題になることがないことが多いからです。
もちろん、大事に到る方もいますが、その確率は、よく分かっていません。あくまでも経験でのお話です。
時代が世知辛くなってきており、医者に話を聞いても、「大丈夫ですよ」といってくれる先生はほとんどいません。長年医者をやっていると、みんな経験することですが、100人に一人ぐらいの割合で「変な人」が混じってきます。善意を悪意でしか返せない方が混じります。こういった方は一般社会では相手にされませんから、流れ流れて病院へ来ます。(多くの方は病歴を見ると病院を転々としています)
かなりなトラブルはこういった方によって引き起こされます。
言った言わないがその大半です。ですから、冷淡な数字で事細かにすべてを話して患者さんの判断にゆだねる医者が増えてきているのです。結局はとばっちりは、善良なる皆様が引っかぶることになるのです。
医者は初対面の患者さんに対してこころを開けなくなっているのです。
で、もうひとつの問題はそういった確率よりも高い確率で、「変な医者」がいるということです。
難しい問題ですが、方法はあります。
せっかくの縁でいかれた先生ですから、まずは定期的に診察に行ってください。そして、その間に信頼関係(医者と患者ではなく、人間と人間として)を作ってください。それができそうにないなら、別の医者に当たってみてください。
医療技術云々を重視するのか、人間性を重視するのか、はたまた両方か。患者さんそれぞれに見合った医者がまだまだ存在します。それをじっくりと探し出してください。
必ずあなたの魂のレベルに見合った医者に出会えるはずです。そういう意味では、時間的には余裕のある病気ですからね。
でね、もっと裏技はね、やっぱり評判ですよ、評判。日本はまだまだ口コミの世界ですからね。
僕としては、高い確率で出血しないだろうと思います。ただ、そう断言はできないのも事実です。ですから、あなたのために僕は少しお祈りするしかありません。
どうぞ、心と体をお大事に、そして、どうか不安が小さくなって、心平らかになれますように。
ちなみに、ボクシングですが、僕もコミッションドクターをやっていましたが、今の基準は改定されて、くも膜のう胞の大きさや場所によっては大丈夫ということになってます。
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