僕自身の経験では、手術をした患者さんはいません。よって、手術に伴うことに関しては経験がありません。ただし、みなさんそのままでも症状の悪化は見ておりません。しびれ程度の症状はありますが。
僕自身、2月に椎間板ヘルニアの手術をしてからずっと右足の小指がしびれています。「ああ、手術の後遺症なんだなあ。」と思っています。だからどうした!です。しびれていようが何であろうが、僕の親友のように癌で死ぬような状況ではありません。痺れは痺れとして受け入れよう。ぼくはそう思いました。
たかだか、車のバンパーに傷がついたくらいのものです。僕は痺れに気がついたとき思いましたよ。「ああ、こんな程度でよかった。死ぬわけじゃないんだから」と。
脊髄くも膜のう胞があったとしても、たとえそれが症状が進んだとしても、手術で進行を止めたり、軽快させる手立ては一杯あります。
にもかかわらず、いま、あなたはその病気によって、痺れによって、多くのストレスを受けているわけです。多くの有意義な時間をそのことにあれやこれやと考えて費やしているんじゃありませんか。そのことのほうが無駄だとは思いませんか。
もちろん、正確な情報を持つことは大切ですが、そればかりに時間と労力を費やしすぎるのもどうかなと思いますよ。
結局、人間ですから「あなたの病気は完全に直ります。」と言われたいのは当たり前です。しかし、人生というものは不条理に満ちているわけで、その不条理(この場合は、医者によく分からんですねといわれたこと)をどう受け取るかで次の人生が開けるかどうかが変わります。
いま、あなたは試練に立たされているのです。
よく、テレビや何かで癌の患者さんが、輝くようなエネルギーで生きているのを拝見します。そういった方々は、すべてあなたがいま体験しているような時間をすごしました。もっと、深刻な状況ですごしました。そして、その一部の方がそれを抜け出して輝く時間を持てているわけです。
しかも、彼らには時間がありません。
我々には時間があるのです。痺れとどう向かい合うかの時間があるのです。
だからこそ、実は大変大切な時期にいるのです。あなたは、なぜそうも不安になるのでしょうか。疾病が見つかったとしてもそのために文字通り「病気」になっているのはあなたの不安が問題なのです。
その不安は確かに医者に大丈夫だといわれることで解消することです。しかし、それは実は問題を先延ばしにすることかもしれませんよ。だからここはひとつ勇気を出して、ご自身の不安と向き合ってみることが大切だと思いますよ。
あたしは、いつもこういうとき、こういうパターンで不安を感じていた。そして、その不安をあるパターンで解消していた。そんなことに気がつきませんか?
不安て奴はね、押さえ込もうとすれば押さえ込もうとするほど、大きくなっていくものです。思い切って「ああ!誰か助けて!!」「あたし、不安なの」と叫んでみてください。結構それだけでもすっきりしてくるものです。
親しい友人に打ち明けるものいいかもしれません。
不幸の数より幸せの数のほうが多いことに気がついてください。そして、それを観るようにしてください。そのための絶好のチャンスですから。
僕の返事は無責任なように感じられるかもしれませんが、結局は人はそれぞれ自分が幸せになることに対して、責任をもたなくてはならないのです。親や兄弟や家族や学校や会社があなたの幸せに責任はもてないのです。ましてや、医者なんて他人も他人。あなた自身を救えるのはあなたしかいないのですよ。
僕らは少しだけその手伝いをするだけなのです。
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